ハリネズミは扇風機で夏を越せるのか？

ハリネズミは寒さに弱い生き物です。寒さが厳しくなると冬眠をしますが、飼育下での冬眠は命にもかかわるため、ハリネズミを飼育する際には温度管理が重要となってきます。

ところがただ温かくすればよいというわけでもありません。ハリネズミは気温が高くなると夏眠という状態になります。こちらの場合も命にかかわることです。

そのため夏場もしっかりとした温度管理が必要となるのです。

日本の夏はハリネズミにとって暑すぎます。例え夏眠までにはならなくても、熱中症に陥る危険性も考えられます。

そこで温度管理の方法としていくつか挙げられますが、電気代のことも考慮して扇風機で暑さを緩和しようと考える方もいらっしゃるでしょう。

もちろん扇風機でも涼しさは得られます。しかし扇風機は風を起こすものであり、冷たい風を造り出すものではありません。

暑さが厳しい日は、暑い空気が部屋にこもります。そんな部屋の中で扇風機だけを動かしても、ハリネズミにとって安全な気温にすることは難しいでしょう。

そのため扇風機だけで温度管理をすることは避けておいた方が良いです。

ハリネズミを飼育する際には、扇風機は補助として使うことをおすすめします。

例えば冷房を付けた状態で、ケージの近くで扇風機を使うと、ケージ内の風通しが良くなり、より効率的に温度を下げることができます。

ただし扇風機にしても冷房にしても、ハリネズミに直接風を当てることは危険です。

そういった部分には充分注意をしながら、扇風機や冷房をうまく使ってハリネズミの健康を保ってあげるようにしましょう。

また冷房を使うことで電気代が気になるかもしれませんが、最近の冷房はそれほど電気代がかかりません。ハリネズミのためにも少しの出費は多めに見ておきましょう。